カマンベールチーズとは?
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古来の熟成させるタイプのものは時が経つにつれ白カビのたんぱく分解によって風味が強まり、生地もトロリとなめらかになっていきます。 一方、「ロングライフタイプ」のものは、白カビによる熟成が適度な状態で包装し容器に密閉、高い温度で加熱殺菌。これにより、乳酸菌やカビなどの働きを止め、組織や風味の変化を抑えてあるので日にちが経っても熟成度が変わらず品質が安定しています。
もともとはフランスのブリー(チーズ)の流れを汲むチーズで、フランス北部ノルマンディ地方のオージュ渓谷南のカマンベール村で、製法が確立されたことに始まります。ブリー地方出身の農婦マリー・アレルが1791年に最初に作ったと言われ、カマンベール村近郊ヴィムーチェという町に彼女の石像が建っています。
1850年のパリとオージュ地方を結ぶ鉄道の開通で、広く流通されるきっかけとなり、アレル家の人が、ナポレオン3世の元へ届けて一躍有名になりました。さらに、リデルという技師が、1880年に輸送に便利な木製の箱を考案したことにより、フランス全土、果ては世界中に広めることに貢献しました。現在では世界各国で作られています。